今は趣味がオーディオいじりと読書に偏ってしまったが、昔はカメラに凝っていた時期がある。
ヨドバシカメラがまだ西新宿でバッタ屋の親方みたいな商売をやっていた時分に
値切ってずいぶんいろんな機種を買いそろえたことがあった。
昆虫や花々をマクロ撮影してスライドにし悦にいっていたこともあったし、
子供が生まれてからは子供の可愛いスナップ写真をそれこそ星の数ほど撮りまくった。
我が家の子供は遅くに授かった子なのでそれだけでもそもそも親としては可愛いのだが、
贔屓目に見なくてもモデルクラブに入れたくなるような愛くるしい子だった。
一時期家内と本当に入れようか悩んだ時期もあったが悩んでいるうちに大きくなって
いつしかその夢も幻に終わってしまった。
知人に送った年賀状で犬と子供の写真をしばらく使わせていただいたので
東京の小宮山先生からも時々お子さんはどうなりましたなどと声をかけていただき
そのたびに恐縮している。今では親よりでかいひげ面の大男です。
カメラも大きなものは月面にも行ったスェーデンのハッセルブラッドから、
小はスパイ用のミニカメラまでそれこそコレクションしまくったが
ハッセルブラッドなどは重いし扱いが難しくほとんどの交換レンズをそろえたところで
カメラケースに永久保存されることになった。

月にも行ったカメラの最高峰スウェーデンのハッセルブラッド
画像は最高だが扱いにくかった。

民生用のベストはドイツのコンタックス。
レンズは秀逸でボディーは堅牢。
のちに日本の京セラに吸収され消滅したのは惜しい。
今は誰でも簡単に上手に撮れ、失敗してもすぐ消去できるデジカメに慣れてしまい
カメラは趣味と言える代物ではなくなってきている感じがする。
苦労して露出や何やらを調べ撮影し、数日後に出来上がってきた写真を見て一喜一憂
という楽しみは遠い昔の物語になってしまい撮影時のドキドキ感はない。
先日伺ったスペインの先生は写真のプロに撮影を教わっているとかで
講演に使う写真はどれもあか抜けていて素晴らしいものがあった。
診療室に街の写真館にあるような機材がありました。
先生のお使いのものは日本の富士フイルムの機種でそれも古い世代のもの。
CCDが最高で新しいのは明る過ぎてダメなのだそうです。面白いですね。
今から50年以上前に身体が弱くしょっちゅう寝込んでいた子供時代に、
真夏の暑い盛りにびしっと背広を着込みネクタイを締めて往診に来て下さった
汗まみれの町医者の内科の先生を思い出すときに、
検査機器の進歩と医療の進歩は無関係のような気がするなあと
関係はないのだがスペインでふと思ったのはどういうことなのでしょうか。
”名医より良医” これが私の信条です。