ノーベルバイオケア社製のザイゴマインプラントは口腔内を横断し鼻の横を通って眼の下の頬骨弓に食い込ませる長い長いインプラントです。抜歯後に骨吸収が進みほとんど骨がなくなった人用に開発されたインプラントです。手術部位が広範囲にわたり危険度も高いことから一部のインプラント専門医しか採用していません。もとはイエテボリ大学で行われていました。私のところでは使っておりません。あまりにリスクが高い治療法だからです。それでも果敢にチャレンジする歯科医はいるようで、ホームページにやってるよの文字が時々見られます。きちんと大学でトレーニングを積み様々なケースを勉強した後でならいいでしょうが、もうかりそうだからと飛びつくのは危険です。

先日東京の講演会で話を聞いたドイツの歯科医は上顎骨の骨量不足に対しては骨移植か骨造成で対処し、ザイゴマインプラントは絶対にやらない。自分の鼻の横を走るインプラントなんて考えただけでぞっとすると言っていました(笑)。同感です。君子危うきに近寄らず。若い開拓者精神の豊富な方はしっかり勉強しどうぞ頑張ってみてください。

友人の高橋衛先生のHPに出ていました。彼は開発者のところで勉強しているので安心だと思います。