開業して30年も経ちますと当然ながら患者さんも一緒に歳を取って高齢化してまいります。

昨日お見えになった患者さんは60代の方でその方のお父様もずっと患者さんでした。

糖尿病でインシュリンを打たれていましたが全身状態に問題が無いので10数年前にインプラント治療をさせていただいて特に問題もなく経過しておりました。

一年ほどお顔を拝見していないので伺ったら、昨年の暮れの亡くなったとかで心からのお悔やみを申し上げました。

83歳だったそうです。

いつも朗らかでユーモアたっぷりの方だったそのふくよかなお顔が眼前に浮かびました。

父が無くなったのが86歳だったので80代の患者さんの治療にはことのほか気を入れています。

食べられなくなるとあっという間に人は死んでしまうので、最期まで美味しく食べることが出来るようにしてさし上げるのが歯科医師の仕事だろうなどと最近は考えるようになりました。

これはぎらぎらして先端医療の取得に精を出していた若い時とは違う心境の変化です。

なるべく最小限の処置で苦痛なく治療を終えられるかが今の私の大きなテーマになっているのです。