どんな歯科医院にもさんざんやって駄目でがっくしと言う症例の一つや二つはあると思う。

九州の師匠は失敗症例は大勢の前で出しては絶対だめだと言うがおそらく若い時分にそれで苦い経験をしているのだろう。

皆のために良かれと発表した失敗症例を、あいつは失敗ばかりしている悪い奴だと言いふらす、ろくでもない輩が必ずいるからだ。
小生の勉強会ではもちろんそんなことはございません。皆堂々と失敗例を出している。

これが勉強になるのです。

これを昔の人は他山の石と言いました。

ずいぶん昔に当時一世を風靡したブレードインプラントをこれは沈下してだめになりますよと症例で学会発表したら、ブレード派の連中に散々攻撃されたことがあったが今ではすっかり常識になっています。

小馬鹿くさいので今は学会発表はやらないことにしている。

最近経験した症例で何度やっても抜けてしまう方を経験した。

これは咬合力が異常に強いせいでこういう方はインプラントには適さないようですが教科書には書いてありませんね。

しっかりとしたデンチャーで御満足いただきました。だから何が何でもインプラントと言うのは間違い。

きちんと入れ歯も上手に作れる人でなければいざインプラントが無理となったときにどう仕様もありません。

最近の歯科大学は学生に患者の生治療をさせないので国家試験の問題ばかり頭に入ったいびつな学生が粗製乱造されているようです。

出ても治療が出来ないし患者の対応も出来ない。これでは困ります。

医師や歯科医師は人間の心を見る商売なので卒業試験の前に社会で実地訓練が必要でしょう。

老人ホームで介護の職員の苦労を3カ月でも経験させれば社会性は大いに形成されるはず。

それで駄目なのは不適格者としてペーパー試験の対象外にすればいい。

昔は国家試験に落ちる方が難しかったが今は偏差値の高い国立大学でも合格率はいいところ90%。

私立で100%近いなどと自慢をしている大学もありどうも怪しいがこれは憶測の域を出ない。

今国家試験を受けたら同級生は半分くらいしか合格しないのでないかと遊んでばかりいた同輩と笑った。