子供のころに多湖輝と言う千葉大学の先生の書いた「頭の体操」と言う本がベストセラーになったことがある。中学校の同級生は奨学生試験の前に一生懸命に読んでいた。自分も買って読んでみたが回答がほとんど頭に浮かばない。よほど頭の柔らかい人でないと正解は困難だった。

その後大人になって学生時代に麻雀を覚え、今の頭の体操は街の雀荘で仲間と囲む麻雀となった。麻雀は今は手摘みではなく器械が麻雀牌をすべて並べてくれるので運の偏りは無いと思われるが実際はそうではない。四人で運の取り合いをするゲームなので当然統計的にも運の偏りは出てくる。ひどい配牌から無理に高得点を狙っていても好調者の餌食になるだけで、そういう人はいつも負け組の筆頭だ。それでも年に一回くらいは物凄くついて一人だけ大勝ちをすることもある。ところがこれがで長続きすることは絶対になく、そのあと何倍も手ひどく負けてしまいます。

ついていない時はじっと頭を低くして嵐の吹き去るのを待ち、晴天になったら飛び出していけばよい。麻雀の鬼”雀鬼”として知られる桜井章一さんは自然のものはすべて流れの中で動いて行く、麻雀も同じですと言っている。苦しい時に水を張った洗面器からいち早く顔を上げたものが負けるそうです。人生にも相通じるところのある含蓄のある言葉です。今夜も頭の体操に出かけます。頭を上げずに頑張れるか。

麻雀を通して得たさまざまな哲学を我々に教えてくれます。

Vシネマで桜井章一を演じた清水健太郎さんは残念ながら覚醒剤と言う欲望に負け、

転落の人生を送ってしまいました。桜井さんからは何も学ばなかったようです。