その昔、剣豪小説で一世を風靡した五味康佑は大層なオーディオマニアでした。

耳に補聴器をかけてのオーディオ奮闘ぶりは今も語り草になっていますが、

小説が売れて建てた家のオーディオ部屋は京都から漆喰塗りの職人を読んで作らせた立派なもの。

イギリスの有名なタンノイ社のオートグラフと言う当時のサラリーマンの年収の何年分という、

とてつもなく高価なスピーカーでクラシック音楽を聴いていました。

 

本人は自分の占い通りに58歳でこの世を去りましたが、一人娘のお嬢さんも亡くなり、

高価なオーディオ機器とレコードは東京都に寄付されました。

ときおり公民館でコンサートをやっているようです。

 

そこでおんぼろ別荘の改装に当たり壁を漆喰にすることにしました。

湿気が逃げて音の響きもよいからです。

 

昔の日本家屋は湿気のコントロールに気を使っていて、畳や漆喰、障子やふすまも理にかなっています。

知人のアドバイスで漆喰はできるだけ厚くと言われたので仕上がりが楽しみです。

温故知新です。

ネットに出ていた五味さんのオーディオ部屋。

金が入ると古今東西の名機を買い集め一心不乱に聴いていた。

音の彼方の世界を聴いていた、真の音楽愛好家だった。

これに比べれば巷のオーディオ愛好家は比較のテーブルにも上がれない。