九州で物凄い集中豪雨で家が流されたり橋が寸断されたりしている姿をテレビで見ました。まるで東北の津波の時の映像のようです。被災された方には心よりお見舞い申し上げます。

高齢者を助けようとした消防団員が流されて亡くなったという話には最も胸が痛みました。津波の際にも避難を呼び掛けて亡くなった警察官や役場職員がいたことは記憶に新しいことです。人間の行為で最も尊いことは自己犠牲の精神と言われていますが、亡くなった消防団員には3人の子供がいたそうですから本当に痛ましい。昨年度ロータリーの会長時に津波で亡くなった公務員の慰霊碑を一番町の買い物公園の一角に建てようと思いましたが、消防、警察、役場とそれぞれ面倒な区割りがあり断念した経緯があります。役所の壁というのは面倒なものです。仙台市長選挙がもうすぐ始まります。候補者には縦割り行政を横断して市民生活を豊かにしてくれる方が良いのかなと考えていますがさてどうでしょう。黒澤明の映画「生きる」で志村喬が演じた定年を迎える余命いくばくもない市役所の職員が、残る命をすべてなげうって市民の憩いの場としての小さな公園を造るのに奮闘する姿に心を打たれた記憶があります。スクリーンの中の圧倒的な志村喬の名演とともに、40数年後の今も目の奥に焼き付いています。

今も昔も役人の姿に変わりはないのでしょうか。そういえば昔、千葉県松戸市の市長をやった松本清は貧農の生まれで学歴も無かったが、スキャンダルで追われた市長の替わりにと懇願されて市長になり、最初にやったことが市民の要望をたらいまわしせずすぐにやる「すぐやる課」の創設でした。日本最王手のドラッグストアーマツモトキヨシはこの人の名前です。世の中には立派な志の高い方がたくさんいます。そういった方に市長をやってほしい。市民の税金ばかり取ることを考える役人根性の人はまっぴらごめんです。

黒澤明の最高傑作「生きる」は役所のセクショナリズムを痛切に突いて観る物の臓腑をえぐった。