昔は美人を現す表現に”小股の切れ上がったイイ女”などということを使った。

小俣に関しては諸説紛々していてはっきりしたことはわからないが、スらっとしてスタイルのいい女性のことというのが一般的な解釈だそうだ。

さて我々の使っているインプラントにも小股ではないがキレのいいものとそうでないものがある。

前者を代表するものはバイオメット3iのexternalのもので、後者はノーベルバイオケアのexternalのものか?

人それぞれ慣れもあるから一概にどうこうは言えないが、ノーベルのものは概してキレが悪い。

指定どおりにドリリングをしてもなかなか形成した穴にインプラントが入っていかない。

インプラント先端の形状の問題らしいがよくわからない。

臨床ではキレのいいインプラントはそれだけで術者のストレスおよび患者の骨へのストレスを軽減してくれるからありがたい。

骨は必要以上のストレスを感じると圧迫壊死してしまうからだ。

それぞれの会社にそれぞれの言い分や事情もあるから仕方がないのだが、こちらとしてはよく切れるバーでドリリングをして発熱を防ぎいくらかでも失敗の危険からは離れたい心境なのでメーカーには考慮いただきたい。

昨日インプラントをさせていただいた方は小生が学生の頃漫画研究会で親しくさせていただいていた他大学の方。

みんな年をとって歯も少なくなってきたので定年を機に来院されました。

新しいノーベルクリニシャンで分析しサージカルガイドをスウェーデンに発注してノーベルアクティブによるインプラント手術に取り掛かりました。

上顎は難なくあっという間に終わったのですが下顎が思った以上に硬く、ドリリングにも苦労するありさま。

ノーベルのバーはキレが悪いですな。

やっとドリリングが終わって埋入しようとしたらインプラントが入りません。

骨が硬すぎたのです。キレのいいノーベル・アクティブでもいけません。

タップを切って入れようとしましたがそれもままならず仕方がないので後方に今度はバイオメット3iのテーパードインプラントをこれは難なく入れられました。

3iのバーは素晴らしい切れ味でサクッと骨形成が終わりインプラント埋入もほんの数秒。

結局計画とは異なりノーベルと3iのハイブリッドインプラント埋入となりました。

こんな時には複数のインプラントを所有することのメリットが出てきます。

常時多数の様々な形状のインプラントを保有し在庫を切らさないようにしているのはこんな時のためなのでもあります。

これが”転ばぬ先の杖”ですね。