もともと歯科用インプラントはスウェーデンで生まれつき無歯顎症の患者の治療が始まりでした。ブローネマルク教授がインプラントの実験中に乗ったタクシーの運転手が生まれつき歯がなく、総入れ歯で苦労していることを聞き出し、それならこんな治療があるけどどう?という会話から現在のインプラント治療に至る道が開けたと言われています。ですからインプラントは歯のない人の治療が始まりだったわけです。現在は一歯欠損から全歯欠損まで幅広く治療が行われていますが、最もインプラント治療の恩恵をこうむるのは総入れ歯の人ということになります。

昔は人生50年が平均だったところに戦後の栄養改善が瞬く間に寿命を押し上げ男も80歳まで平均寿命は延びました。当然身体の器官は衰えますからあちこちガタがきてまず最初に歯が駄目になります。しかしインプラントのおかげで栄養の十分な口腔摂取が可能になり、ますます寿命は延びる一方です。とはいってもまだ保険で賄えないためにそれなりの費用が発生しますがせいぜい車一台分。中には審美をとことん追求する凄く高いところもありますが概ねそんな程度です。

亡くなった父は下顎に7本のインプラントを入れしっかりした歯が出来たので、がんで亡くなるまで長いこと美味しく食事が堪能でき感謝していました。これからips細胞で歯が作れる時代が来るかもしれません。それまではチタン製のインプラントは超高齢者の頼りになる見方として長寿社会を支えて行くことでしょう。健康に老いるのが医療費削減には一番なのです。厚生省はインプラント治療に公的補助をお願いいたします。

日本に初めてオッセオインテグレーションの素晴らしさを運んでくださった小宮山彌太郎先生。

インプラントのイロハを教わりました。素晴らしい人間性に魅了されています。