最近昔からお見えの患者さんが家族の介護で消耗され、やせ細って来院されるのを見る機会が多くなりました。足掛け35年も開業人生を送っていますと様々な他人の人生にふれ合う機会が多くなります。認知症になられたり、歩行困難になり車椅子で来院されたりと状態はさまざまですが、二人きりの家庭で老老介護に励まれている方も多くなりました。皆さん一様にスリムになっているので充分自分の食事にまで気が回らないのでしょう。良く会わない入れ歯など入れていた日には歯科に通うのも面倒な気持ちになるはずです。比較的元気なうちにインプラントをされた方は一様に血色も良く十分栄養を口から摂取されているようでうれしく思います。寝たきりになったらおしまいです。点滴では十分な栄養は得られませんし、水分で身体全体がむくんでしまいます。起きて自分の口で食事ができる状態を亡くなる日まで続けてやるのが我々歯科医の仕事だと思っています。