長いこと同じ患者さんにかかわってまいりますと加齢に従い認知症が現れてくることがあります。あれ前回と少し違うな?と最初は思いますがだんだん表情が無くなってきて話しが通じなくなってまいります。そうなると付き添いの方との会話になってきますが、本人と直接話をできないのはつらい。それでもきちんと定期的に来院されれば口腔内の健康は維持されます。老人の死因の一番は肺炎ですが、食べ物や水ものが間違って気管に入ってしまう誤嚥性肺炎が極めて多いのです。

ずいぶん昔にボランティアで老人ホームの歯科検診を行ったことがありますが、その時は部屋に入った途端凄い悪臭に見舞われたことがあります。下の世話はやってもお口の掃除はだれもやらなかった時代です。今はそんなことはなく数年前に行った施設ではびっくりするほど口の中が綺麗でした。職員の意識がすっかり変っていたのです。

口腔内をいつも付き添いの人が綺麗にしていれば誤嚥性肺炎は十分防げますので、認知症になったらまず口腔清掃をきちんとするにこしたことはありません。私もお願いしたいです(笑)。