今月送られてきた致知を開いたら巻頭にウシオ電機の牛尾治朗さんの随筆がありました。

「経営は職人芸である」。

お父さんが亡くなり経営を引き受けウシオ電機を立ち上げたのが33歳であったそうです。
その後の50年で実感したのは経営は職人芸に尽きるということで、以前読んだ岩波新書の永六輔の「職人」と言う本にこんなことが書いてあったそうです。
”仕事は金脈ではない。人脈だ。人脈の中から金脈を探せ。金脈の中から人脈を探してはいけない”、と。
”職業に貴賎はないけれど、生き方に貴賎はある。”
いちいちごもっともなお話しで、読んでいてなるほどと大変に感心しました。

懇意にしていた松下幸之助が1ドル360円から200円へと急速な円高が進み大変な時代にどう対処するか座談会が行われた際に「コストを30%カットしなさい!」と話し、そんなことをしたら社員が付いてこないのではという反論に経営者は社員の前で血のにじむような努力を見せなければ駄目で、そうすれば10人のうち3~4人は必ず付いてくるからその人たちと一緒にやっていけば大丈夫だと言ったそうです。

小学校中退、丁稚奉公を経て会社をつくり、工場に寝泊まりして世界の松下を築いた人の言葉は若き日の牛尾さんに深い感銘を与えたそうです。

最後にこう結んで言いました。

「褒められたい、認められたい、そう思い始めたら、仕事がどこか嘘になります。」

一人ひとりが人間として信に求められるものを失わずその時々に応じた技量を真摯に養うことを通じて、この難しい時代を乗り切っていかねばならないのです。

昨日は東京医科歯科大学で口腔インプラント学会の専門医臨床技術向上講習会に出席し6名の専門家の良いお話を聞いてきました。

毎日一歩ずつ前進です。