一見簡単に思えるインプラント治療でも実際の現場では手間取ることがあります。レントゲンで堅いと思った骨が予想よりも柔らかかったり、変なところに小動脈があって止血に手間取ったりとこれはだれもが遭遇することです。二次元のパノラマレントゲンだけで手術を行っていた時代にはこういうことはままありましたが、現在はCTを撮影するので顎骨内の堅さは一目でわかりますし数値化されるので、使用するバーの太さなどもあらかじめ適切なものを用意することができます。骨内の動脈もCT上にはっきり表れますのでそれを避けてインプラントが埋入できるので、手術時のストレスは格段に減少しました。今やCTを使用しないでインプラントを行う医院は少なくなっているでしょう。全ては患者の安心安全のためです。以前CT撮影を私のところに依頼していた勉強会の先生たちも今は自前のCTを買いましたのでどんどん利用して良いインプラント治療を行っています。でも、一般に100本くらいインプラントを埋入したあたりから油断や慢心が出て来ますので、若い先生はいつも初心に帰ってきちんとシミュレーションを行ってから手術に取り掛かってください。