教員を退職した友人は書斎にこもって緻密なイラストを描くのに邁進していたが、大概の仕事人間たちは引退と同時に何をしていいか途方に暮れるのだろう。

とりあえずは苦労をかけた古女房と旅行三昧か。
一時ブームになったのは、田舎の廃屋を買い取り夫婦でやる農家のまねごと。

あるいは、にわかにそば打ち教室に通い蕎麦屋を開業したりとか。
でもそういう付け焼刃は長続きしませんね。

ど田舎育ちの小生が断言するのだが、田舎暮らしは不便でしょうがないし、そば打ちはかなりの体力が必要。

歳を取ってやるものではありません。
別荘にあこがれて頑張って買ってもやがて温泉宿にしか行かなくなるのと同じで慣れないことはすぐ飽きるか挫折する(特に小生)。
だから営業を一生懸命だった人で年中飲んでた人は退職したら、近くの居酒屋に行って新しい友達をたくさん作ればいいし、女遊びでさんざん女房を泣かした人は地獄に行くまでその道を追求すればいい。

急に聖人君子になって何かしでかそうと思ってもそんなものは無理無理。

三つ子の魂百までだから自分の性格をよく考え世の中に調和する方策をとくと考えればいいのです。
さて歯医者は気楽なものなのでそろそろ患者さんに迷惑がかかるな ~

と思う時まで自分のペースを考えてやればいいのかなと近頃は思っています。
近くのものが見えずらくなっても優秀な拡大鏡や顕微鏡でかえって上手にできるということを近年経験していますので、歳を取っても向上心さえあればいくらでも前に進める歯科という職業は内科医と同じようにいつまでも現役が可能なありがたい職種です。
農学部希望の息子よ、歯医者は楽しいぞ。