今年も残すところあとわずかとなりました。

例年この季節になりますとベートーベンの第九交響曲が各地で演奏されますね。

この曲が年の瀬に演奏されるようになったのには訳があって、困窮したクラシック演奏家の給料を補うためという説が一般的になっているようです。

クラシックの演奏会はそう頻繁に無いので昔は特に生活に困った演奏家の人が多かったのでしょう。

ディアナ・ダービンのオーケストラの少女という映画で困窮下演奏家たちを救う少女の、涙ぐましいお話があったくらいですからクラシックの演奏家の懐具合というのは、洋の東西を問わないようです。

一時松田聖子一人のレコードの売り上げがクラシックレコード全体の売上を上回るなんて言われたこともありました。

今ではさしずめAKBでしょうか?

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原題は「100人の男とひとりの少女」。
たわいもないストーリーだが天使のようなディアナ・ダービンの美貌で映画は大ヒットした(らしい)。
指揮者が皆可愛い少女だったらクラシックももう少しお客が入るのでは。

レコードを買う主体が若者である限りクラシックは一部の好事家を除き日本では支持されません。

学会で訪ねたスペインのタクシーの中でクラシックが静かに流れていたのとは雲泥の差です。

欧米のクラシックの雑誌を読むとその年のベスト盤に我々が聞いたこともないような作曲家の作品が選ばれていて、時々ドキっとすることがあります。

10年前に行ったウィーンの学会でレコードを探しに入ったオーディオ店で流れていた曲に感動しお店の人に聞いて買い求めたらその曲は大変な名曲でモーツアルトが出る前のバイオリンの聖典でした。

演奏者はこちらも私が知らなかっただけでとても有名なバイオリンの教師のズザーネ・ラウテンバッヒャーさん。

アメリカのVOXにたくさん録音が残っていてバッハの無伴奏は先生のシェリングよりも静謐で素晴らしい。

その後にレコードをヤフー・オークションでたくさん買い求め今は宝物になりました。

その時単なるクラシック愛好家の知らない曲は無尽蔵にあるものだと思い知らされました。

この週末はOさんに誘われて現在日本最高のクラシックのホールと言われる札幌のキタラホールに行きます。
出し物はそう、ベートーベンの第九です。

我が家ではいま家の修理に大工さんが毎日タクトならぬかなづちを振っておりますが(笑)。