昨晩なじみのオーディオ店のスタッフさんがアナログレコードプレーヤーの改良に訪れました。

頼んでおいたモーターを一般のAC電源から蓄電池を利用したDC電源に替えるための装置です。

 

前にも述べましたが家庭用電源は電子レンジや冷蔵庫それにデジタル機器の高周波雑音で

汚れに汚れています。

 

そこで家庭用電源から離れて電池にすると悪いものが入り込まなくなるので実にピュアな電気になるのです。

でも理屈でわかってはいてもなかなかできるものではありません。

マニアの中には庭に専用の電柱を立てる人もいますのでこの趣味は奥が深い。

 

さて電池に替えての最初の一音ですが、これがなんとも最初にレコードに落とした

ボツンという音からして違います。まあ半分は気のせいかもしれませんが(笑)。

 

ロマン・トーテンベルクの弾くストラディバリウスがこれほど美しく、

空間に尾を引いて消えていくのを耳にしたことはありません。

 

ストラドの美点をレコード再生で聴き分けることは普通出来ませんので、

これは未知の体験でした。

 

どこまで行っても果てのない音の追及です。

 

これをドン・キホーテ症候群と名付けて遊んでいるのです。

ボストン大学の教授を長いこと務めた名手トーテンベルク。

ストラディバリウスが同僚により盗み出され死後に発見されたことでも有名。

レコードプレーヤーのブラッシュアップで演奏の凄さが再発見されたのは幸甚でした。