3月の大震災で我が家のオーディオ機器も一部損壊してしまいしばらくは電気も通じなかったので音楽を聴く気にもならなくなっていました。

それでも早いもので4カ月近く経ち、やっと家の中のかたずけも終わったので最近は夕食後にゆっくりとクラシック音楽を聴いています。

以前日本のクラシックのレコードは、売上の全部を合わせても松田聖子一人の売り上げに及ばないと言われたことがありました。

人気がないのです。

もともと音楽は抽象的な芸術の最たるものですがそれに輪をかけて歌詞が無い交響曲やキリストの受難を描いた一連の宗教曲など一般生活には何の関係もないので理解されるのは難しいでしょう。

私も10代後半までは敬して遠ざけていましたがオーディオにのめりこむようになって必然的にクラシック音楽の洗礼を受けるようになりました。

オーディオ的にはクラシック音楽はまずダイナミックレンジが広い!

重低音から可聴帯域ぎりぎりの超高音までレコードには入っているのです。

これを何とか再生したくて様々なオーディオ遍歴を重ねました。

ポピュラーやジャズは概して再生帯域が狭く、それほどオーディオに投資するひとはありません(一部に例外はありますが)。

クラシックレコードは外国盤が圧倒的に音が良く国内版は太刀打ちできません。

そのために外盤を求めて昔は秋葉原の石丸電気によく行っていました。

在庫100万枚!と言っていたので無いものがありません。

店員も若いのに何でもよく知っている凄い店でした。

音も演奏もいいのはフランス盤が多く、柔らかくて切れがいい。

フランス盤と言うだけでいい音がする感じにさせられたものです。

またイギリス盤も劣らず素晴らしい。DECCAやEMIは名盤の宝庫です。

それに引き換えドイツ盤は音が固く米国盤は作りが雑で音も悪い。

国民性がそのまま音に現れるのは可笑しいですね。

iyashi_20110708

クラシックに目覚めた最初のレコードはフォーレのレクイエムで静謐で厳かな曲調が何とも言えない心の平安を醸し出します。

フランスのエラート盤で指揮はミシェルコルボ。

いまだにこれを超える演奏がないことから永遠の名盤と言われています。

最初に出会えて幸運でした。

良い師匠に巡り合えるといい職人になれるように良いレコードと出会えるとそれからのオーディオ人生も素敵なものになります。
良い人生を送るため、良いレコード(CD)を聴きましょう。