小一時間ほど地下のバーでワインを飲んで歓談した後はいよいよディナータイムです。

細長いリストランテの一階にしつられたのはひとテーブル8名ほどのグループ分け。

だれがどこに座るというものでもなく上にあがった順に奥から座っていきました。

私はベローナ大学の教授夫妻とモスクワ大学の教授夫妻それにイタリアの開業医と学生というテーブルでした。

丸メガネの学生はさかんに日本の歯科材料は素晴らしい!と話していましたが日本にいると自国の工業製品の良さをさほど感じないのは不思議です。

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それにしてもイタリアで感じたのは料理がとにかく美味しい!!ということです。

ホテルの料理はもとより街角のカフェでもリストランテでもどこでも美味しいのです。

もう日本でイタリア料理は金輪際食べたくなくなるほどの美味しさにはまいりました。

学会主催のこのパーティーも本当に美味しい。。。。。。

本当のラビオリの美味しさをここの料理で知りました。

隣のジャガイモ顔の男が盛んに話しかけてきます。

モスクワ大学の口腔外科の教授だと言っていましたがよくしゃべる男でした。

私が赤ワインばかり飲んでいたら”君ヨーロッパではほとんどの料理に白ワインを飲むのだぜ赤は肉の時だけさ。”などと講釈を垂れる。

”おたくの大学ではどんなインプラントを使ってるの?”と聞いたら”主にブローネマルクとITIだ。日本の京セラも使ったことがあるよ。

メーカーがいろいろ持ってくるのでね。何でもやるよ”と言っていた。

おまえは何を使っているのだと聞かれたので”主に3iとブローネマルクだ。

ITIは確かに素晴らしいインプラントだがデザインをしょっちゅう変え信用ならないので俺はやらない”と答えたら急に声のトーンが下がり始め、”実はうちの家内に古いタイプのITIを入れてるんだ。いつ駄目になるかひやひやしている・・・”などと言っている。隣で微笑んでいる美人の奥様は幸い英語が話せません。

そこで私は、”君、気にするなよ。どんな家庭にも家族にも話せない秘密の一つくらいあるさ!”と言ったら、そりゃそうだな~おかげで気持ちが軽くなったよ(笑)と言って再び乾杯となりました。

あまりにも会話が楽しくワインもがぶがぶ飲んだのですっかり酔って外に出たら

同じテーブルのあの丸メガネの学生が走って追いかけてきます。

忘れ物でもしたのかと思ったら、”先生。あなたはあそこの料金を払ったのですか?”ですと!”当然事前に払っていますよ”と言ったら僕は払っていなかったとのこと。

もういいんじゃないのと言ったらああと言って帰って行きました。

どうりで地下から上にあがったときテーブル設定に時間がかかったわけです。

事前の人数よりもたくさんの人がいたのですね!

こんなところがいかにもイタリア。おおらか~な国民性です。

ちなみにイタリアの車はデザインが素晴らしいので憧れている人も多いですが高校の先輩で中古車の売買をしている人に昔言われた言葉が忘れられません。

”イタリア車だけは買っちゃダメだよ。新車でも雨漏りするし、走っていて急に壊れるから!!”

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車は駄目かもしれませんが、イタリア人の開放的な人柄と美味しい料理は大好きです。

気に入ったのでそのあともう一度行ってますますイタリアのファンになりました。

その後学会事務局の人から訛りの強い英語で学会参加のお知らせを頂戴するのですがアメリカの学会とかちあったり2月の寒い季節であったりしてなかなか行く機会に恵まれないでいるのは残念です。

震災の沈んだ気分を吹き飛ばしてくれるのはあの底抜けに明るいイタリア!!だと思うのです。