歯周病の勉強のためにスウェーデンに行ったのが1985年で、

ちょうど日航機が御巣鷹山に落ちた時だった。

 

その時は小生はもうアメリカインプラント学会に入っていて何度か勉強に行ってはいたが、

日本を含めて世界の大勢は歯周病の治療でとにかく歯を残そう!というのが主流だったから

インプラント治療は傍流のゲテモノ扱いだった気がする。

 

当時スウェーデンのイエテボリ大学のイアン・リンデ教授は世界のヒーローで、

スカンジナビア学派は一世を風靡したものです。

日本に何度もファーストクラスに乗ってやって来て講演し、

膨大な謝礼を持って国に帰っていったはず。

当時日本は一番教授に心酔していたのがわかる。

 

なにせたった二本のぐらついたいた歯でフルブリッジをやってのけたのでまるでマジック!

歯周病治療は凄いものだとしっかり勉強しましたが、よく見れば日本とはだいぶ事情が違う。

 

向こうの歯科衛生士は麻酔注射も出来るし日本国厚生省が認めない高濃度のフッ素を歯に塗れる。

だから治療後に虫歯にならず歯がしみない。

 

そして何より患者が歯科医師の言うことを良く聞きます(笑)。素直。

 

でも長い間には歯が噛む力に負けて折れてしまったり抜けることもありました。

 

で結局人間の強い咬合力に負けないためには骨に直接力が伝達するインプラントだと、

同じ大学で研究していたブローネマルク教授の近代インプラントの勝利となりました。

 

でも歯周病にしてもインプラントにしてもやはり基本は口腔清掃につきます。

 

歯周病治療は患者さんの正しい歯磨きに全面的に依存するので、

余り真面目にこちらの言う事を聞いてくださらない歯周病の患者さんには

良い未来はやってこないのです。