今日の午後1年半ぶりに定期検診に見えた患者さんはもう10数年前にインプラントを入れた方です。サボってすみませんと言いながら申し訳なさそうな顔をしていました。二年ぶりにレントゲンを撮影するとあちこち悪くなっています。天然歯のブリッジの片方が歯槽骨吸収が根の先までおよび抜歯となりました。また10数年間なんともなかったインプラントの一部にインプラント周囲炎の兆候が見えます。今日は再びスタッフが口腔内清掃とブラッシング指導をし、周囲炎に対しては抗生物質の投与で様子を見ることにしました。これからしばらくは頻繁に来院していただかなければいけません。

人間のど元過ぎれば熱さを忘れると言います。あんなに歯がなくなって大変な思いをしていたのにいざ良く噛めるようになり容貌もきれいになると、苦労していた時分のことなどすっかり忘れてしまいがちです。とにかく三か月ごとの口腔清掃は悪くならないために最低限必要なのです。これはずいぶん前にスェーデンで歯周病の勉強をした時にリンデ教授から繰り返し教わったことです。プラークコントロールこそが歯やインプラントの一生を決める大事な要素です。自分では磨けない歯の間や歯の裏は専門家の歯科衛生士にお任せしましょう。歯も髪も長ーい友達なのです。

世界でもっとも有名な歯周病学教授ヤーン・リンデ先生。若い時分はデビルヤーン!と恐れられました。

学生時代に教わった東北大学の講義では満足できずにスェーデンまで勉強をしに行ったものです。