慢性根先性歯周炎を起こした歯を抜歯してインプラントをしてほしいとの患者申し出で右上6番に行いました。

慢性炎症を起こした歯の周囲は”硬化性骨炎”を起こしていることが多く今回もその例にもれず、また、長い間の炎症で歯根も骨に癒着していたため、抜歯が思った以上に大変でした。

何せ抜歯で骨を飛ばしたら後の処置が面倒極まりありません。無駄に造骨材やらメンブレンが必要になり医院の費用がかさみます(泣)。

ピエゾサージェリーで何とか骨にダメージを与えず骨にがっちりついていた歯根はすべてきれいに抜歯しました。

槽間中隔部に残存している骨をマグネチックマレットで拡大しインプラントを埋入する計画でしたが、案の定、骨が硬化していてマレットがなかなか入らず何度もバーで拡大しやっとのことで埋入窩を形成しました。

しっかり拡大が終わったので骨に早期インテグレーションが可能でしかも骨組織の上方増殖が期待できるストローマンSLActiveを35Nで埋入し抜歯窩の出血を見るとこれがさっぱり出て来ません。

骨の断面は真っ白。

硬化性骨炎おそるべしです。

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                          苦労して抜歯したあと。綺麗に抜けました。

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こちらはデンタル像。抜歯した近心頬側根の窪みが見える。当初は全く出血しなかった。

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骨がかたすぎて一苦労したが何とか所定の位置にきちんと埋入できてハッピー。時にはこんなこともある。

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何とか抜歯し入れた右上6番のインプラント。予想以上に骨が堅くスタッフ共々驚いた。
上顎なのに下顎の前歯部みたいに堅かった。樫の木並みの堅さ。

出血で穴がふさがらないと感染を起こしてしまうので骨面を鋭匙でなぞり出血を促して治療は終了。

翌日、一週間後とともに異常がなかったので骨が抜歯窩をふさぐ3ヶ月後に上部構造の印象採得に至ります。

小動脈の切断による出血も面倒ですが骨がかたすぎて出血しないのも困りもので臨床的にはむしろ出過ぎるくらいが望ましい。出血はレーザーで簡単に止まります。

このように臨床はその場その場で創意工夫をしないと高い成功率はおぼつかないのです。

毎日頭を使い続ければぼけませんかね(笑)?でも疲れます。