昨日震災で仙台に避難されている方のインプラントを行いました。

お母さまはまだ行方不明でお家や仕事場もすべてなくされましたがこれから歯を治して元気に生きていこうと決意されて来院されました。

避難生活がどれくらいになるのかはわかりませんが出来るだけ早く治療を終え社会生活に復帰できるようにして差し上げたいと言うのが私の願いです。

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CTを撮影して拝見すると上顎に極端に骨が少ない方です。

このままではサイナスリフトをしてインプラントと言うことになり治療期間は1年にもなると思われました。

そこで慎重に画像を分析して上顎結節部に斜めにインプラントを埋入し上顎洞前壁に添わせるようにしてショートインプラントを埋入すれば

時間のかかるサイナスリフトを避けられることがわかりました。

左右同じような状況だったので慎重にオペを行いおよそ1時間で6本のインプラントの埋入を終えました。

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短いインプラントの成功にはいくつかの条件がありますが最も大事なのは初期固定です。

アダプテーションテクニックで高いトルク値でインプラントを埋入しアバットメントの着脱による骨吸収を避けるためにマルチユニットアバットメントをオペ時に同時に装着するのが基本となります。

この方法で一度も失敗はありません。

従来法なら1年かかり費用もかさんだものがショートインプラントの採用で期間は3か月、費用も低く抑えることが出来るようになりました。

インプラントは長いほうがいいというのは機械研磨型のものに特徴的な特性だったようです。

患者さんの治療期間と通院回数を最小限にし費用もぐっと抑えられるショートインプラントは非常事態に最も効果的なインプラントなのです。