年が明けて旧友との再会が続いています。一人は勤務先を定年退職した後に気象庁の関連会社に再就職し、そこも定年になった後に請われて再度働いています。仕事は空港の気象観測。東北大学の工学部を出た後県内の会社に就職し順調にいけば今頃会社のトップにでもなっていたであろう人物ですが、馬鹿な上司(彼曰く)との折り合いが悪く10年ほどでやめてあちこちの部品メーカーを転々とした男です。いかにも仙台一高らしいと言えば褒めすぎでしょうか(笑)。昔から一人で北海道の山野を放浪する趣味もあり、会社組織にはなじめない人間だった模様ですが人柄はすこぶる良い。友人関係は高校以来ですからもう50年近くになります。

数年前に腎臓がんを患い幸い生還しましたが片方の腎臓を失いました。NHKテレビで放送された「人体」を見て、腎臓が人間の命のカギを握るということを知りいよいよリタイアして好きなように生きる決心をしたそうです。良いことです。

昨日我が家に来た大学のクラブの友人は先月珍しく三か月ごとの定期検診に来なかったのですが、なんと前日に入院して大腸がんの手術をしていたそうです。検診で見つかり腹腔鏡でオペをしてすっかり元気になったと話しておりました。こちらは文学部を出た後、県内の高校で英語の教師をしておりましたが5年前の定年後は前任地の仙台一高で非常勤の教師をしていました。がんになったのを機に再雇用を申請せずに学生時分からの趣味のエアーブラシを使ったイラストの製作に没頭する気になったそうです。

人生は短い。しかしそれを短くするのも思ったより長くするのも自分次第です。セネカは「生の短さについて」の中で生は浪費すれば短いが、活用すれば十分に長いと説いています。友人たちは一足先にその方向に舵を切ったようで嬉しく思います。

読むべき古典の筆頭はセネカ