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昭和45年から63年まで足掛け18年にわたり放映されたTBS系月曜ロードショーはわたしの青春そのものでありました。

落ち着いた語り口の荻昌弘さんの解説で静かに始まる2時間の至福の時間。

淀川長治さんの熱狂とはまた異なった知的な雰囲気の解説は落ち着いて大事に映画を見ようと言う気持ちにさせてくれたものです。

そして映画から驚くほどの人生を教えていただきました。

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当時は洋画劇場がたくさんあり火曜日以外は毎日どこかのテレビで映画の放映がありましたので、一週間に最低6本は見た勘定になります。

そのうちテレビでは飽き足らなくなり市内の映画館のはしごにかかります。

一高の売店で割引券をいただき100円の名画座や200円の青葉劇場に毎週欠かさず通ったものです。

そこで往年の名作”風と共に去りぬ”や”カサブランカ”も見ましたし、東京のロードショーでこけた新作映画(フィニアンの虹や青幻記など多数)も残さず見ることができました。

最も感動したのは東宝劇場の大スクリーンで見たスタンリーキューブリックの”2001年宇宙の旅”。

底知れない映像美に酔いしれましたが感動を話し合う相手がいない!だだっ広い映画館に私を含めたたった2名の観客しかいなかったのは今考えると嘘のような話です。

大学受験を控えてもなかなか勉強に身が入らずリフレッシュと称しては映画を見る毎日でした。

理科系志望のくせに映画評論や映画に関する仕事をやりたいなあと漠然とした希望を持ち続け、漫画も描き続けていました。

結局歯医者になりましたがいまだに映画への情熱は断ちがたく休日に上京して神田の古本街で映画の本を買い続ける日々です。

映画と言うのは通り一遍の見方をしてはいけないのだなというのは月曜ロードショーの荻昌弘さんの解説を聞いて自然に身についたことです。

毎日様々な患者さんがお見えになる開業医人生で、映画を見ることで得られた多面的なものの考え方と言うのはいくら感謝しても感謝しきれない財産になっているのです。
荻昌弘さんに合掌。。。