インプラントを行う際に骨が足りなくて造骨が必要になることがあります。

昔も今もゴールドスタンダードは自家骨つまり自分の骨ですが、これはいい面と悪い面が二つあります。

良い面はもちろんアレルギーや未知の病原体の心配が全くないこと。

悪い面は大量に必要な時どこから持ってくるかという問題が生ずること。

大量に骨採取する際は大学に入院して腰の骨を取ってくる大変さがありしかもそれは柔らかい骨なので早期に吸収して無くなることが多いので結果的に何をやったのかわからなくなります。

これらの患者の不利益を解消するために欧米では代用骨の研究が盛んです。

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もっとも有名なのは牛の骨から採ったハイドロキシアパタイト。

製品名はBio-ossとして今や移植の代名詞にもなっています。

成功率も大変に高いと言われ前歯部の審美歯科インプラントではこれがないと始まらないという感じです。

スイスの有名な審美歯科の大家グルンダー先生が日本で講演した際も自家骨移植は一年後にほとんど吸収してだめだがバイオオスは吸収しないので理想的な材料だと言っていました。
またアメリカでは死体人骨から採取した乾燥凍結脱灰骨が多く用いられ学会会場では赤十字がブースを作って盛んに販売しています。

そのほかにも生体活性ガラスや、ベータTCP、海藻から採ったものなど選択に迷うほどありますがいずれも日本では厚生省が未承認のため容易には手に入れることができません。
ちょっと骨が足りないあるいはGBRをしたいなどの時は自家骨で十分ですがサイナスリフトで大量に骨の造成が必要な時にはどうしても造骨材が必要です。

そんな時は患者さんの了解を得て厚生省に輸入許可を出し何度も審査を経てやっと手に入れることが出来るのです。
良い材料は出来るだけ短期間に輸入承認が下りるように学会からの働きかけが必要に思うのですがいまだに何の動きもありません。

学会は科学的判断の下で患者の利便性を第一に考える行動をとっていただきたいと思います。