尊敬する福澤諭吉の著作「文明論の概略」はひとしく日本人が読むべき本だ。江戸末期に下級武士の子に生まれ武士でありながら下士として階級社会の辛酸をなめた諭吉は、生涯を通して人間の平等を訴えた人でした。門閥制度は親の敵でござると言ったその思想は徹底しており、自分の3男3女6人の子供に臨終の際枕元で自分の遺産は平等に分けなさいと話したとされている。また明治政府から文部大臣の要請があったときも絶対に受けないと断り、政府が貴族のまねをして国民に勲章を乱発しているのをひどく非難していた。所属しているロータリークラブで今年会長を拝命しているが小生も大いに諭吉先生を意識してクラブ内での「先生」の呼称を廃止した。皆さん”さん”づけです。小生のクラブは大きなクラブなので会員には医師や歯科医師、会計士、税理士、学校経営者等の世間一般に先生と呼ばれる人が大勢いる。先生と言うとそこに上下関係が生じロータリークラブの精神に反するからで、基本的に社会奉仕を旨とするロータリアンはよっぽどのノータリアンでなければ等しくクラブ内では尊敬を受けるべき人たちだ。良い本を読むというのは有形無形に自分の生き方に影響を与えてくれるありがたいものであると今更ながらに思う。今の慶応大学は諭吉の精神とはかなり離れたところにあるのではないだろうか。

 

読み返すたびに諭吉の偉大さが認識されます。これが明治時代に書かれたとは!