歯科医としてはもとより人生の最大の恩師が逝去されたとの連絡を奥様からメールで頂きました。

 

先生は東京医科歯科大学を出られてからアメリカのピッツバーグ大学に研究者として行かれ、

たくさんの臨床経験と業績を残されて帰国し開業後も若い方の面倒をたくさん見られ、

小生も医局の教授の同級生ということで若いころから押しかけて全身管理を教えていただきました。

お人柄は極めて温厚で謙虚。決してでしゃばることがありませんでした。

聞くところによるとお父上は教科書にも載るような高名な詩人でありました。

 

ご一緒に伊豆の温泉に行ったり、目黒の雅叙園ホテルで群馬大学の教授のテノールコンサートを

美味しい食事とともに堪能させていただいたことなどが、走馬灯のようによみがえります。

 

先生がもっと自己主張の強い方なら講演会で日本中を回り大金を稼ぐこともできたでしょうが

決してそんなことはなさりませんでした。気品を最後までお持ちの方でした。

 

享年85歳。惜しんでも惜しみ切れない偉人でありました。合掌。