今をさかのぼること20数年前。近くの薬局の社長さんの御紹介でご老人が見えました。仙台の著名な歯科医院でインプラントをした後おもわしくなく、その医師から1年以上も抗生物質の処方を受けているのでおかしいから見てくださいとのこと。早速拝見してインプラント周囲炎を起こしていることが判明しました。そこでわけをお話ししてそのインプラントは早速撤去させていただきました。この時すでに患者さんは80歳を優に超えておられましたが、もう一度インプラントをご希望で数カ月後にこちらで埋め込みを行い3ヶ月後に上部構造が完成し大変喜んでいただきました。その後奥様がお見えになりインプラントをご希望でしたが、こちらは骨が大変細かったのでリッジエクスパンジョンを行い上顎に8本インプラントを行い固定式の上部構造が綺麗に入りました。仲の良いご夫婦で三か月ごとの検診時にはいつも二人でお見えになり、スタッフに食べきれないくらいのパンやお菓子をいただくのが常でした。二年ほどしてご主人が亡くなり奥様も後を追うように半年ほどして旅立ちました。後にご夫婦の知り合いの方がお見えになり、小生の治療に大変感謝していたと伺い、またご夫婦には子供がいなかったので莫大な財産はどうしようもない甥っ子に行ったと悔しそうに話していたのが今でも思い出されます。ご夫婦には優しいスタッフが自分の子供のように見えたのでしょうね。