世の中に怖いものは地震・雷・火事・親父と昔から言われてきた。
小生の父方の実家は江戸時代からの素封家で昔は見渡す限り自分の土地だった!と父が生きている時分に聞いたことがある。

その大富豪も二度の火事であらかた財産を無くしてしまい、父が小学生のころにはすっかり勢いをなくしてしまったそうな。

火災保険なんかなかった時代の話である。
今回の震災では保険金がそれこそ打ち出の小槌を振るように支払われ、ちょっとした茶碗が割れても500万円も保険会社が支払ってくれたそうである。

これは同級生の話だから本当だろう。

有り余る金で昨年はロレックスやベンツが飛ぶように売れたという話もあるので父の子供の頃とはとはえらい違いだ。
昨年来、保険治療がただになった被災者が病院にわんさと押し掛けてどこも大忙しだ。
小生のようなところにも大勢お見えになる。

中にはこの際スペアの入れ歯も作ってくれなどという不届き者もいるそうで、これでは健康保険がパンクしてしまうのも無理はない。

知り合いの調剤薬局の社長さんはこの現象は免除期間が終わる2月までで、そのあとの反動が恐ろしいですななどと脅かしてくださるが本当だろう。
歯科のほうは今、技工所が寝る間も惜しんで冠や義歯を作っているらしい。

出入りの技工士も心なしか顔がほころんでいる。
つかの間の幸せであっても長い不況に痛めつけられた歯科界には干天の慈雨となった。
誠に人の運命とは塞翁が馬、あざなえる縄のごとしと思わずにはおれない。

皆さん一生懸命通って歯をきちんと直してくださいね。