時代が変われば学問の形態も変わります。今東北大学の医学部と歯学部はそれまで無かったような診療科が出来て変貌著しくなっています。時代の変化に合わせて研究対象を替えて行くのは望ましいことですが、それまでの学問の蓄積をすべてご破算にするのはどうなのか。

出身母体の保存科は小さな虫歯をチタンなどの鋳造物やレジンのプラスチックで修復する研究を専門にしている研究科でしたが、教授が数年前に替わり遺伝子工学の研究者という触れ込みで神奈川の方からやって来てすっかり変りました。確か歯学部の現研究科長の肝入りで選ばれた教授だったと思います。

新しい学問の発展に期待は大であったと記憶しています。ところが今までとまるで違う研究内容に医局員が次々と研究室を去り、今は伝統的な保存実習さえも学生にきちんと出来なくなっているという話です。さらに保存科の同門会は伝統的に現教授が引き受けることになっていますがそれも辞退したい旨連絡が来て、結局我々の知っている保存科は消滅してしまいました。

医局員もいない孤立無援の教室に未来はあるのか??引っ張ってきた歯学部長は責任をとって立て直してほしいものです。

期待のヒーローはあえて火中の栗を拾うか、自爆して果てるか。

医局の教育ができない状況に息子を預けるのはやめました。