別に舶来信者でも何でもないが、

だいぶ前から趣味のオーディオやレコードは外国製のものと決めています。

 

外国のものは音がいい!と最初に気づいたのは東北大学の大学生協でのこと。

 

普段安物ばかり売っている大学生協で年に一度オーディオフェアーをやっていて、

そこでは普段は目にすることもない外国のたくさんの製品が、

田舎の貧乏学生の目の前に鎮座ましましていました。

 

国産のダイヤトーンやヤマハのかっこいいスピーカーが3万円で買える時代に、

アメリカJBL社のL26Decadeというスピーカーはなんと8万円!

 

たたくと薄っぺらでポコポコ言うし見た目もオレンジ色のサランネットでかっこ悪い。

でも出てくる音がシンバルもスネアドラムもまるで本物のようなキレの良さ!

 

国産の見た目の立派な、だけどつまらない音のものに比べて次元が違いすぎました。

 

当時はぜいたく品だった外国のオーディオ製品。

本国では安くても、関税もたくさんかけられての金額だったのでしょう。

欲しかったが安い授業料を支払うのにやっとの貧乏公務員の息子には無理でした。

 

レコードも外国のものは音がたいてい日本のものより良く、

評論家の瀬川冬樹さんもその事実に驚嘆し、あるときからすべて外国製に替えたと

50年近く前のオーディオ雑誌に寄稿していました。

 

卒業後に自由になるお金が出来たのですぐにオーディオ店に飛んで行き、

借金をして

すべて外国製の機器に替えたのは懐かしい思い出です。

 

でも以前、我が家に希少レコードを売りに来た関東の業者は

ヨーロッパではいま、

日本のロックレコードで帯付きのものがすごい人気だと言っていましたから

ある分野ではまた違う評価のようです。

そこで大事なのは音の良さより見た目の良さ(笑)。

 

レコードを代表とする”パッケージメディア”というものは面白いですね。

 

早世した美文家のオーディオ評論家瀬川冬樹。

早くから外国製レコードの素晴らしさを説いていました。

このころまでは雑誌で悪いものは悪いと評論していたのが懐かしい。

オーディオ開眼の名機JBL社製L26 Decade.

今聴けば大したことはないが、当時は驚天動地の音だった。