冷たい水のことを冷水というが、一般的な文章の中では、冷水と書けば”冷水を浴びせられる”となり、冷や水と書けば”年寄りの冷や水”というのが一般的な使い方。
今日、小生が加入しているヨーロッパ最大の口腔インプラント学会のEAOからニュースレターが届いた。

巻頭を飾る論文はミラノ大学のマッシモ・シモン教授。”真実の声欄” true voice corner と来た。

オッセオインテグレーションは、どこから始まりどこに行くのか(Osseointegration:where we started from and where we are going )という題だった。

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EAO Europian Association for Osseointegrationの雑誌Inspyred最新号。
広告がないから好きなことが書けます。

それによると、インプラントは当初、ブローネマルク教授の発明した機械研磨型の物で始まりインテグレーションがうまく行けばその後は何も心配しなくてもいいですよと患者に話していたのが最近の粗面型のインプラントになって次第にインプラント周囲炎が観察されるようになり、今は自信を持って患者に安心して使っていいですよとは言いにくい問題が発生してきているという。

これに関しては小生も昔HAインプラントでたびたび経験したし、最近のanodic oxidation型でも時折経験している。

機械研磨型のクラシックなインプラントではほとんど経験したことがないインプラント周囲炎はやはり世界中で問題となっているようだ。

自分の講習会で新人に話してきたのは、骨の付きのいいのはバイ菌も良く付く!ということ。

だから粗面型はなるだけ荒くない表面性状のもの、概して1~2ミクロンのものを使いましょうと言ってきた。

シミオンさんはメーカーではなく、より最も尊敬を集める研究者や臨床家に昔のトラディショナルな機械研磨型のブローネマルクシステムに戻れと言っていただけたらと書いている。

温故知新だ。

おそらく多くの最新型のインプラントがいいいいと言っている人たちにはとんでもない冷水を浴びせたに違いない(と思う)。