年の初めはケーブルテレビをリビングの大画面で観ていました。

日本映画チャンネルでやっていたのは懐かしや勝新太郎と田村高廣の兵隊やくざ。

大映の白黒映画ですが原作者も映画製作者も戦争体験者ですから作り物の感じがしない。

 

主演はヤクザ上がりの大宮二等兵を演じる勝新と、大学出のインテリ田村上等兵の凸凹コンビ。

サディスティックな上官と、情けに厚い女郎屋の娼婦のいつもの組み合わせです。

「敵襲!」と言う声に、決まってふんどし一丁に鉄砲を担いで真っ先に飛び出していくのは、

ヤクザ上がりの古参兵だったと昔の人の回想録にあったのを覚えています。

 

 

シナ大陸で補給線を絶たれて死ぬ目に遭いながらやっとの思いで故国へ帰りついたわが父。

その苦労を思うとよくぞ帰ってきてくれたとの万感の思いが画面から偲ばれます。

CGの作り物ばかりの現代映画では出せない映画独特の風格がありますね。

ちなみに主演の二人はとうに亡くなり、映画会社もつぶれてしまいました。