昨日真夏のように暑い昼下がりに田舎の中学校の同級会が二年ぶりに開かれました。

担任の先生はお一人だけが御存命でわざわざ遠く七ヶ浜から車でお出でくださいました。先生は駒沢大学を出たばかりで目ばかりぎょろぎょろしている痩せた青年教師でしたが、我々と歳も近いせいもあり本当に近しい存在で、悪いことをしてぶん殴られる生徒もいましたが当たり前のこととして親も目くじら立てることはありませんでしたし遊びに行ったものです。先生の下宿屋の引越しの手伝いをしたらリヤカーに積むものが小さな行李と腐った日本酒の瓶一本だけ!というのはお笑いでした。昨日の話では赴任したのは良いが学生服しか着る物がなく、同僚の先輩教師から背広をもらって着ていたそうです。夕方になると先輩の使い走りで豆腐と油揚げと日本酒を買いに毎日行かされたそうでのどかな時代でした。定年後は実家の寺に帰り住職を務めた後、息子に譲り悠々自適で暇なので遊びに来なさいと言ってくださったので近いうちに伺います。奥様を亡くされたあと毎日朝ごはんを食べるときにさびしい思いをすると言っていたので大変な愛妻家だったようです。結婚前に奥様になる人とデートをしているとあとから付いてくる生徒がいて困ると教室で話していたのが今でも可笑しく思い出されます。

多感な時期を一緒に過ごせたのは先生にとっても我々にとっても貴重な経験でした。先生と生徒の距離は今よりもずっと近かく暖かく良い時代でした。