戦前の修身の教科書に必ず載っていたのは二宮金次郎さん。

節約の尊さと勉学の大切さを子供たちに教えて日本人の精神を造るのに大いに貢献した人で小学校の校庭には必ず銅像がありました。
しかし敗戦後は占領軍により封建主義の元祖のように憎まれ教科書から一切の記述が消えました。

変わって子供たちは学校で物質万能主義の合理的なアメリカニズムを教えられ、日本の教育は権利ばかりを声高に主張するいびつな社会へと変化して行ったのです。

しかし昨年の大震災で日本人の自己犠牲的な精神が再び発揮されたことで根本のDNAにはまだ昔のいいものが残っていたことを確認でき、胸をなでおろした方も多かったことと思われます。

金次郎さんが”芝かり縄ない”して教えたのは倹約の精神。

今のような年金もない時代に将来のことを考えて節約貯蓄を勧めたのは当然でした。

けっしてケチの勧めではありません。
毎月やっている勉強会で会員の先生は勉強熱心で皆大なり小なり費用をかけて様々な講習会に参加をしています。

かけた費用に比例して診療が上手になるという保証はありませんが知識が増えていくのは好ましいことです。

その際に大事なのは本物に教わることで、怪しげなまがいものと言えば申し訳ありませんが間違った知識を入れるとあとあと苦労することになります。

私は最初インプラントを大きな勉強会で教わりましたがそれが後で全く間違っていたと気づいて大幅な方向転換を強いられた苦い経験があります。

いまは正統派のど真ん中で診療していますがそこに至る道は平たんではありませんでした。

毎週土日は上京しどこかで勉強し、年に何回かは外国に出かけました。

それでもそういうミスが起きるのですね。

それが嫌なら何もしないで学校を出た時のままという手もあります。
「男の吝嗇(ケチ)は最低」と申しますが臨床医のケチは致命的です。

患者さんの信頼を失い自分の生活にも響いてまいります。

いま得た収入は明日の自分への投資と考えて若い先生たちには猛烈に勉強していただきたいものです。