先日のDC21総会で若手研究者が大学で実験した結果の発表で各社のガイドのずれを測った物があり興味をひかれた。それによるとガイドの入り口は精度が良すぎてぴったりではバーやガイド用の器具が入らないために少し遊びを設けてある。このため10ミリのインプラントは最大先端部で1ミリのずれが理論的にはあるということだ。だからあまりに骨幅がぎりぎりのものはガイドにすべて依存せずに、必要に応じて最初の2ミリのバーの形成が終わったらガイドを外し歯肉を剥離して方向を確認する必要があるということになる。これには小生も全く賛成で、骨幅がインプラントにぎりぎりの症例は必ずそのような手術方法を取っている。やってる人には何をいまさらという話しになるがガイド治療が万能だと信じて疑わない若手あるいはインプラント初心者には大変重要なことなので、心して使用していただきたい。

本日抜歯即時インプラントを行った患者さんはガイドで計測したよりも抜歯部位の骨の欠損量が多かったので抜歯窩にはインプラントを入れず、隣の骨幅の十分あるところに傾斜埋入して仮歯まで作った。これなどもガイドを信用していたら偉いことになっていた。歯無しで患者さんは家まで帰らないといけないことになるところであったので、様々な事態に対応できる力を持った歯科医だけがガイド治療の恩恵にあずかると考えた方が無難である。それと大事なのは様々な長さや太さのインプラントを常時持っておくことの大事さである。先人が言った”転ばぬ先の杖”はいつの世でも真実と言えよう。

各社様々な形態のインプラントがあるので直径や長さをいろいろそろえておくと良い。