日本人は遊びを何でもに格上げしたくなって困ります。棒きれの叩き合いは剣道だし相手を捕まえて引きずりまわしたりぶん投げたりするのは柔道。たかがお茶っぱを入れるのにも茶道です。戦後生活が豊かになってきて良い音を良い器械で聴きたいと思う人が、精神論まで絡めてオーディオ道などと言い始めました。しかしこれも良いレコードやいいソフトがあってのこと。「コンピューター、ソフト無ければただの箱」とは昔言いふるされた言葉ですが、オーディオも似たようなものです。他を圧するようなオーディオ装置を持ちながら聴いているのは美空ひばりのレコードが三枚だけなどと言う笑えない話もありました。

先日関東方面からオーディオの友人が訪ねてきてくれました。ここ数年間にそのまた知人の勧めに従って高価なオーディオ装置を次々と買い集めた方です。それでもソフトはこれからということで我が家でどんなソフトを集めたらよいのかを教えて差し上げました。と偉そうに言っていますが当方も自己流で集めただけですからどうなのかは自信はありません。それでも満足いただき早速推薦したローラ・ボベスコのモーツアルトを買って気持ちよくお聴きになっているそうです。道などと堅苦しく考えずに昔の名人の演奏を装置で聴くことが出来ればそれが一番だと思います。ボンボヤージュ。

ネットに出ていたマニアのお部屋。たくさんの真空管アンプで夏は相当暑そうですな!