1203105818_main_l週刊誌を立ち読みしていたら恩師の小宮山彌太郎先生が安易なインプラント治療への注意を呼び掛けていました。曰く、インプラント表面にアパタイトコーティングしたものは将来剥離してだめになる可能性が高いこと。これは私自身の臨床からも大いに肯定できる話です。だいぶ前にアパタイトコーティングしたインプラントは骨に良くつくということで脚光を浴びたものでしたが、その後に失敗の例がたくさん出てきて欧米では今ではほとんど見られなくなりました。これは毎年海外の学会に行っている私が断言できます。しかしわが国ではいまだに信奉者が一定数あり廃れてはいません。日本製のアバットメントと一体化した一回法の製品はその価格の安さでずいぶん普及し今も一定数の売り上げを誇っているそうですから良くわかりません。失敗した時にどうやって外すのでしょうか。世界の一流メーカーのものはほとんどが二回法で後で問題が出た場合外すのが容易で患者に優しい治療法です。ブローネマルク先生は最初からこのコンセプトで製品を作り世界中に普及しましたが、これは治療に手間がかかるのでどんどん簡単な方法に替わってきています。安物買いの銭失いとは昔からよく言われることです。安いインプラントにはそれなりの落とし穴があるのです。安すぎる治療費には注意が必要です。患者さんは良く歯科医師と話し合ってメリットとデメリットを知った上でインプラント治療に取り掛かってください。今日は6年前に入れた上部構造が壊れてきた方の修理をしました。二回法なので簡単に作り替えができるので安心です。