最近は学校を出たての若い歯医者でもインプラントを臨床に取り入れる時代になった。
これは昔を考えれば驚くべきことで、30年前はインプラントは信用ならない治療と言うのが通り相場だった。

それにはわけがあり、アメリカで聞きかじった歯科医師が始めた日本のインプラントは大抵が惨憺たる失敗に終わることが多く、大学病院はその後始末に追われるということが多かったからだ。
そんなときに日本でも歯根膜に類似した組織が出来るインプラントが出来た!

として京セラから単結晶サファイアから出来たインプラントが発売になった。

全国各地で社員が講習会をやり患者さんからの料金まで世話していた。
しかしこの朗報はその歯根膜が天然歯のものとは全く異なり傷口を修復する際にできる結合上皮に過ぎず失敗の証拠であると言うことが立証されてたちまちブームはしぼんでしまった。

それでも注意深く治療したものはその後異常無く経過し今なおお使いいただいているものもあるのですべては技術が関係しているのだろう。

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     手術前                    手術後

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※20年近く前に入れ今も異常無く機能しているブレードインプラント

その後アメリカでチタンを打ち抜いて作ったブレードインプラントが入ってきてこれは結構一代ムーブメントになり今の学会を大きくした元になっている。

日本各地にさまざまな研究会が出来、私も入れていただいたが勉強と言うよりはどちらかと言うと政治団体で、会員の数を競って学会での地位争奪に夢中になっているようで嫌気がさしほどなくやめてしまい気心の知れた友人たちと今の勉強会を作った次第だ。
ブレードインプラントの時代が結構長かったのでブローネマルクに替える時は古い知識をすべて捨て去るため関連書籍はすべて廃棄し、六本木のスウェーデン大使館で開発者のレックホルム教授やリンデ教授から正しい知識を徹底して入れていただき現在にいたっている。
日本ではブローネマルクインプラントセンターの小宮山先生やインプラントセンター九州の中村先生の所にたびたびお邪魔し常に正しい診療が出来るよう自己研鑚を心がけている。
勉強で大事なのは本物から本物を聞くと言うことで、私が主催するインプラントアカデミーでもできるだけ外国に行って本物に触れるように勧めているのだが経済的な理由からか一様に足が重い。
それでもI先生やN先生とは海外へご一緒している。

英語が難点だが数日いれば慣れてくるのを皆さん体験していただけるので若い方々には頭が柔らかなうちにあちこちでかけて学んでいただきたいといつも思っている。
勉強の投資は株と違って損することはありませんから(笑)