世界中に存在するインプラントメーカーは軽く100社を超える。

昔アメリカインプラント学会AAIDに出席した時には町工場の親父が自分の作ったインプラントを安くするから使ってみないかなどと話しかけてきてびっくりさせられたことがあるから、実際はもっともっと多いのだろう。

韓国や中国には無数のコピーメーカーがあるらしいからなおさらである。
スウェーデンやスイスで臨床成績のいいインプラントが発表されて数十年経過したがいまだに改良はつづけられている。

より早く骨との結合が得られ、丈夫で壊れにくく、審美的にも優れたものという方向性は各社とも共通だ。

一時期天然歯の歯根の形を模したものが流行ったこともあったが引き抜き抵抗に疑問があるため小生は近づかないようにしていた。

メーカーでも欠点に気がついたらしく(おそらくは失敗症例がかなり出たため)今では元のストレート形体が再び主流になってきているのは面白い。

先細り形体のインプラントは一次オペ時の見かけの初期固定は大変いいのだが一月後の骨吸収期には優位性は全く消えてしまうのは生物学をかじった者には容易に推測できる。

理想的なインプラントの形は長さにより骨の硬さにより異なるというのが たくさんの症例をこなしてきた結論で一つのメーカーですべてを賄えると言うほど臨床は単純ではないと言うのが偽らざる実感だ。

だから私のところでは数社のインプラントを使用し症例により使い分けている。

最近使い始めたアメリカのメーカーのものはなかなか優れていて少数歯のインプラントには大推薦だがガイドを使った症例にはまだ十分に対応できていない(日本では)のがもどかしい。

ガイド治療はノーベルの独壇場だが他メーカーでも使えるようにしていただけたらなあと思わずにはいられない。

これからのインプラント治療は歯科医師の勘に頼ったものではなく、3次元的に解析された安全な物であるべきなのは論をまたない。

初心者もベテランもしかるべき解析ソフトを使用して無理のないインプラント治療を行うべきである。