インプラントを長期間保つ上での危険因子として欧米の学会では盛んにタバコがあげられている。

日本でもタバコは肺がんの主な原因と言われて久しいがこれは疫学上の話で医者も盛んに禁煙を勧めるが、たばこ産業が無くなる気配はいまだに無いので国民の半数くらいは関係ないと思っているのだろう。

がんに関しては、以前魚のコゲが発癌因子だと騒がれたこともあったが今は明確に否定されているし、卵の食べ過ぎは動脈硬化になると言われたこともあったが、これは分解酵素を持たないネズミの実験だったためでこれも今では否定され「卵は完全栄養!」などともてはやされているのは可笑しい。

実験モデルが間違っていれば間違った結論が導き出されるのは当然の話で驚くことはない。

肺がんについてはお隣の中国で興味深いデーターがある。

今も昔もシナ人はタバコが大好きだが肺がんの患者数は車の増加とともにうなぎ上りに増えている。

昔の中国は天安門広場を自転車の大群が走っている光景が有名だったがその時分は肺がんは少なかった。

しかし共産国なのに資本主義を導入し世界の工場となり国中に自動車が走る様になってからは、排気ガスが都市中にばらまかれ昼間でも太陽が見えない恐ろしい状態だ。

これは産業革命当初のイギリスのロンドンをほうふつとさせる光景。

あの時もロンドンは昼間でも真っ暗だった。

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pm2.5に煙る北京天安門広場。昔は自転車で埋め尽くされていたがそのころの空は抜けるような青空だった。

当時の原因は石炭だったが今の中国は石炭と石油の混合汚染だからなお深刻。

この分ではシナ人の肺がんは加速度的に増えると思われるが、文革の際、一億人くらいなら死んでもかまわないとのたまった毛沢東のお国柄だから大して気にも留めないのだろう。

肺がんは明らかに大気中の排ガスと関係がありタバコは関係ないという意見が医者の間にも根強い。

さてタバコとインプラントだがこちらは明らかにタバコは良くない。

たばこを吸うと血管が収縮して血流が滞り組織の治癒が遅れるし骨造成には天敵と言える。

だからアメリカのような訴訟大国では煙草飲みにはインプラントはするなと言われる。

実際に理由なくインプラントが脱落した患者に後で聴くとタバコを一日40本も吸っていたと聞いて腰を抜かしたことがある。

だから最近は問診でたばこを吸う人にはやめるか極端に減らすかしないと抜けますよと話している。

先日来たインプラント希望の患者で一日70本タバコをも吸い止める気はさらさらないし、糖尿病と心筋梗塞もあると言うのがいたので十分に説明し丁寧にお引き取り願った。

失敗するとわかっているのにやるバカはいない。

お身体大切にねと言って内科の受診をお勧めした(笑)。