は、ハイネの小説に着想を得て作られたリヒャルト・ワグナーの有名なオペラですが、神罰によってこの世と煉獄の間をさまよい続けているオランダ人の幽霊船のように歯科医院を彷徨い続けている患者さんがおられます。

行く先々で長時間、診療の仕方について質問を浴びせ「考えてきます」と言って次の歯科医院に行きます。
そして次に移った歯科医院でも同じような質問を延々と浴びせ前医の悪口を言うのです。

この繰り返しはいつ果てるとも知りません。

以前に歯科医師会の苦情処理委員をしていたときに散々そういう方の話を聞きました。

そして最近またある方からそういう患者さんの情報を頂戴したことがあります。こういう人が来たら要注意!の注意信号ですね(笑)。

最近市内をぐるぐる回っているそうです。

まあこちらは患者さんに聞かれればわかる範囲で出来るだけ懇切丁寧にお話しし、治療の選択は患者さんの自由に任せるというやり方をとっていますのでわからない時はいつでもどうぞといつも言っているのですがそういう患者さんにはその好意が伝わらないのが残念なことです。

2.26事件で”話せばわかる”と言って殺された犬養首相の例もあります。

残念ながら本当に人と人の間には養老孟司先生のおっしゃるように厳としてバカの壁が立ちはだかっているようです。

そしてそういう人の壁を取り払う役割をするのが宗教でもあるのでしょう。

宗教は絶対者の前では信者は無条件の服従を強いられる支配と服従の関係ですから同一宗教に身をゆだねれば互いの壁はなくなります。

最初にインプラントを教わった故O先生は「伊藤君。患者は信者にしなくっちゃあだめだよ!」と繰り返し言っていたのを思い出します。

でもね・・・・・・