長いことオーディオ趣味をやっていますといろいろな方にお会いします。その中にはひたすらお買い得品を友人たちから買い集め、得をしたと悦にいっているのが趣味の方もたくさんいます。雑誌の読者交換欄を毎号しっかり眺め、これは安い!と思うと千里の道も遠しとせず車で引き取りに向かうのです。そういう人が聞く音楽は常人には理解不能の現代音楽で、こめかみにしわを寄せて聞くのがだいご味だと言っていましたからどちらかといえばあちらの世界に近い人です(笑)。

また最近は、安く譲ってもらった器械を業者を通じて高く売り抜けて、しめしめとほくそ笑んでいる人もいますがこれは明らかにルール違反。素人の音楽好きだから安く売ってあげたのに、まさかそれを業者に高く打って利ザヤを稼ぐとはいけません。きちんと商売人の看板を掲げてから行うべきです。なんでもかんでも人の持ち物を売ってくれという人を私はクレヨンしんちゃんと名付けました。あれもくれよん、これもくれよん(笑)。

良いオーディオ機器は正規に買うと目玉が飛び出るほど高いのが常です。それでもそれを下取り専門業者に引き取らせるとせいぜい二割から良くて三割です。友人は6割で引き取ってくださいました。ありがたいことです。足を向けて眠れませんね。彼はそれを半年ほど使ったあと、だいぶ損をして次の商品の購入に充てたみたいです。

誰だって損はしたくありませんが程度問題というのがあります。後輩のオーディオ好きには業者引き取り値段よりずいぶんと安く売ってあげました。友人関係を長く続けたかったらゆめゆめ身内で得をしようなどと思ってはいけません。いずればれて誰にも相手にされなくなること必定です。心の貧しさが趣味には一番の敵ですね。

清水の舞台から飛び降りる気持ちで購入したスイス製超高級CDプレーヤーのCHプレシジョン。

音が気にいらず放っておいたら友人が6割で引き取ってくださいました。ありがとう。真の友です。