と患者さんによく聞かれます。

その時は駄目になるまでつかってくださいと冗談交じりに言うのだが本音は死ぬまで使っていただきたい。

身体に入れるものは人間が作ったものであり限りにおいて全て限界はあると思うのだが、医科での人工関節や心臓のステント、さらには眼内レンズやペースメーカーも歯科のインプラントほどには持たないのではないか。

ペースメーカーは電池の交換で数年しか持たないし、人工骨頭は良く抜けるらしい。

近代インプラントの第一号でスェーデンのイエテボリ大学で入れた患者さんは42年使って亡くなったがインプラントは亡くなるまでしっかり機能していたらしいから、良いインプラントはかなり使えると思って間違いはない。

しかし改良型と言われるものが意外に歯周病菌に弱く感染を引き起こすので最初の機械研磨型が一番いいと言う人も一方では多いし最近その意見が学会誌にも載るようになってきている。

駄目になる原因は折れたり抜けたりが多いがこれは過剰な力学的問題で本人の過剰な喰いしばりや食生活に由来することが多い。歯ぎしりの人は注意!

先日9年目で折れて撤去した方は周りのセラミックの歯が減りに減っていてびっくりさせられた。

こういう悪習癖は本人にはどうにもならないのでインプラントをよほど硬いものにするか直径を大きくするほかないのだが周りの骨の厚さもからむので問題はそう簡単ではない。

インプラント周囲には頬舌的に最低でも1ミリの骨が存在しないといけないからだ。

歯が無くなると以前どのような噛み癖を持っていたかは皆目分からないが、異常な噛み癖を持っている人のあごの骨はぼこぼこして口の中に骨隆起があるのでインプラント初心者の先生はよく注意して、折れたり抜けたりしないしっかりしたものを入れるように注意していただきたい。

老人からの忠告です。